みなさんこんにちは。
当ブログ「中学受験Books」では、「『本』は中学受験における最大の差別化要因」をテーマに、国・算・理・社の各科目で理解を格段に深め、その結果として周りの受験生と明確に差をつけることのできる1冊を紹介しております。
今回は、すべての科目に繋がる「文字」をテーマに書いています。(便宜的に、科目は【国語】にしています。)
ではさっそく行ってみましょう!
字が汚くて減点される受験生
この記事を書いている今は12月なんですが、小学6年生の子たちにとっては受験は直前期!
みんな過去問を中心にガリガリ勉強しておりますが、この時期に過去問の採点をしていてよく遭遇するのは、字が汚くてバツを付けざるを得ないという何とも言えない状況なんですね。
正解しているのに、字が汚いがゆえに20点以上落とす子なんかもしばしば。
丸になっていたら合格点に届きそうなのに、字の汚さで届いていない。そんな状況に出くわすたびに、思うわけです。
もったいない。もったいなすぎる。
努力に「×0」をする行為
こういった「字が汚いがゆえの減点」をする子たちに共通しているのは、文字の大切さを把握できていない、ということです。
たとえば、毎朝早く起きて、漢字の練習を継続してコツコツ積み重ね、模試や入試で出題される漢字は満点を取れるレベルになっているのに、字が汚くて大幅に減点される。
これって、言うならば、自分の努力に「×0」をする行為なわけです。
出来るだけ早く、というレベルではなく、早急にやめる必要があります。
「文字を丁寧に書こう」という言葉では改善できない
でも、「努力に『×0』をする行為だよ」、「文字を丁寧に書こう」といっても、最初は少し意識が変わって丁寧に書いたりもするものの、しばらくすると元に戻ってしまう子が大半です。
それもそのはず。
なぜなら、小4から受験勉強を始めた子であれば、3年間もの長期間、「(字が汚くても早く終わらせたいから)これでいいや、めんどうだし」という判断をずっと続けてきているからです。
この怠惰の継続を3年間やって来た子に、言葉だけで改善を望むのはなかなか難しいわけです。
よって、言葉ではない対処法が必要不可欠になるわけです。
即効性があり、なおかつ国語の力も同時に上がるオススメ対処法
そこで必要なのが、「言葉」ではなく「具体的な作業」に落とし込んでコツコツ改善を図る方法です。
しかもその作業が他の科目の勉強時間を奪わない程度の1日15分くらいのスケールに抑えながらやりたいところ。
そこでオススメなのが、こちら↓の書籍を活用した改善策です。
「えんぴつで奥の細道」(大迫閑歩/伊藤洋・ポプラ社)
「えんぴつで奥の細道」
(ポプラ社)
この本を「朝起きた後の15分間」や「学校から帰って勉強を始める最初の15分間」など、毎日決まったタイミングで短時間だけ継続的にやる。
そしてこの本を使うことの最大のメリットは、「字を丁寧にキレイに書けるようになる」だけではなく、中学受験生が国語分野の学習で手薄になりがちな俳句分野の学習も同時にできるという点です。
【この本のメリット】
- 字の汚さによる減点がなくなる。
- 同時に、俳句分野の得点力も上がる。
この二重のメリットにより、国語の得点力向上を目指せるのが素晴らしいところです。
また、もしこの本が終わってしまっても、このシリーズの他の書籍もあるので、そちらをやることでさらに国語分野の得点力アップにつながります。
シリーズの他の書籍としては以下のようなものがあります。(好きなものから始めても良いかと思います。)
「えんぴつで万葉集」
「えんぴつで万葉集」
(ポプラ社)
「えんぴつで源氏物語」
「えんぴつで源氏物語」
(ポプラ社)
「えんぴつで徒然草」
「えんぴつで徒然草」
(ポプラ社)
というわけで、有用性を感じることができたら、ぜひぜひ上記の書籍を活用して「字の汚さ」の改善と国語の手薄になりがちな分野(俳句・古典など)の対策の両方に取り組んでみてくださいね。
ではでは、今回はこのあたりで。
また次回、お会いいたしましょう!